50年来親しまれている「亀家」のきんつば、通称〈棒きん〉。もっちりとした薄皮に包まれた粒感たっぷりのツヤツヤの小豆は、甘さ控えめでひと口頬張るとふくよかな味わいが口いっぱいに広がる。地獄(=温泉)のシンボル、鬼が持つ“金棒”をイメージした約16㎝の〈棒きんロング〉には、おなかいっぱい食べて欲しいという店主の心意気と遊び心が詰まっている。都会ではなかなか出会えない、素朴さ120%の飾らない地元菓子をおためしあれ。